保険診療
巻き爪(陥入爪について)
爪の両側が皮膚の方へ食い込んでいく疾患です。症状は痛みと変形です。治療は曲がっている爪の根元にある爪母(爪を作る部分)を部分切除する方法が行われていましたが、この方法は術後の痛みが強くしばらくは普通の歩行ができませんでした。
現在は新しい方法としてフェノール法があ ります。これは手術と異なり、食い込む爪の爪母のみを腐食させる方法です。表皮表面の治療なので骨などの深部は問題ありません。また、施術の範囲が切除手 術にくらべて狭いので、術後の腫れが少なく痛みもほとんどない方法です。手術よりも非常に早い時期から自分の靴が履けるようになります。もちろん通院でで きる治療です。
逆まつげ、睫毛乱生
睫毛が目の中に入ってくる事で、日常生活に支障を生じる状態です。場合によっては、視力低下に発展することがあるので、油断できません。治療法は、いわゆ る埋没法や二重切開法と同じですが、睫毛が効果的に上がる高さにラインを設定します。そのため、ご本人のご希望のラインとは違う場合もあります。睫毛が目 に触れないようにする事が第一の目的ですから、カウンセリングの時にそのことはご説明いたします。
眼瞼下垂症
瞼を持ち上げる眼瞼挙筋が弱いため、瞼が上がりにくくなる症状があります。これは生まれつきの場合もありますし、大人になってから出現してくることもあります。
大人になってから症状が出てくるのは、元々眼瞼挙筋の筋力が弱い方だったためと考えられます。年齢とともに筋肉が弱ってきたために症状が出てしまったのです。
他には、ハードコンタクトを長年使用する事によって筋肉に慢性持続的なダメージを与えてしまった結果、下垂が起こることがあります。
眼瞼下垂症の治療は、原則的に切開法で筋肉を短縮させる方法を行います。
埋没法は逆に眼瞼下垂症を悪化させてしまうので、行いません。埋没法は、眼瞼挙筋およびその連続した線維組織と皮下をつなげる事を行いますから、眼瞼下垂症の方では、弱くなった筋肉にさらに重りを付けることと同じ事になります。
眼瞼下垂症は、両目に起こることもありますし、片目だけという場合もあります。片目だけの場合は、健側の目とのバランスを考えて治療することが必要です。
皮膚腫瘍摘出
日常の診察で多く見られるのは、粉瘤、いわゆる「脂肪の塊」といわれている良性の腫瘤です。顔面や体にもできます。大きさにもよりますが、普通クリッときれいに摘出することができます。
※いわゆるほくろ、色素性母斑の場合は、保険適応ではありません。ご了解ください。
先天性耳瘻孔
生下時から存在する耳の付け根にある小さな穴です。これは母親のおなかにいる頃、耳が造られる際に生じた穴です。機能的には問題ありませんし、炎症を起こさなければ点状の穴なので目立ちません。年配の方でも時々見かけることがあります。
炎症を起こさなければ放置でも構いませんが、時に穴の中の角質物などが炎症の引き金となって腫れてくることがあります。そうなると多くの場合表在菌の影響でニキビのような炎症を起こします。
炎症を繰り返すようになると、手術を考えた方が良いと思います。手術は瘻孔を全摘します。
傷跡・ケロイド治療
ケロイドには真性ケロイドと、いわゆる傷跡の盛り上がった状態、瘢痕ケロイドがあります。
真性ケロイドは、手術を行うとさらに大きく広がってきますので、原則的には行いません。この場合はステロイドを局所注射したり、ステロイドを含んだシートを直接貼ってケロイドを縮小させることを行います。
傷跡の場合はケロイドと違い手術によって改善させることができます。特に関節部分の傷跡は、関節の動きに支障をきたすことがあります。このような場合は、 傷跡の組織を取り除くとともに、緊張を緩めるように縫合し治します。このような手術は、形成外科の本領を発揮できる手術でもあり、色々な方法があります。
※傷跡の治療といっても、小さい傷跡など関節の運動障害を伴わない場合は、保険が効きません。ご了解ください。


